けれど、やっぱり好きだから嬉しい。
好きなアニメがあって、他にも好きなアニメたくさんあって。
でもそのアニメだけは私の中ではとても重要なもので、とても思い入れがある。
なににもかえがたく恩すら感じている作品。
もちろん原作の漫画も好き。
中学の頃にたまたまテレビでやっているのを観て夢中になった。
その頃は、3年間ある中学をほぼ行っていなかった私。
家にいて、ずっと引きこもっていた。
そんな自分と重なるところがあって、このアニメに夢中になった、、、
なんて話じゃあなくって、何一つ重なる部分なんてなくて、ただ主人公の生き方にひかれた。
体に一つ醜い部分があって親はいなくて、拾い育ててくれた人も事故でなくして。
そのあと育ての親に呪われて。
実は特別な力を持っていて、それを使って人を助ける。
それでも彼の人生はただただ呪われていて。
私はそんな彼がとても羨ましかった。
良いものも、悪いものも含めて私が持っていないものをすべて持っている彼がとても羨ましくて。
ただその作品が純粋に好きなのと、現実の自分とアニメの中の彼との違いが憎くて、羨ましくて。
突拍子もない作り話なって言うのは分かり切ったことだけれど。
私はあの世界に入り込んで死にたいとずっと思っていた。
憎まれながら呪われながらそれでも人の為に約束のためにと歩き続ける彼の姿がとてもすきで。
アニメの終わり方はとても酷くて、でもとても好きだった。
それがまた最近になってアニメ化される事になって、私はそんなことしなくたっていいのにと思った。
今でも思ってる。
なんて言うのかかなり大袈裟だけれど、あのアニメは私の中ではとても神聖なものになっているから。
新しくアニメ化されれば安っぽくなるのは目に見えていたし。
やっぱり案の定な結果で。
一話が始まって、OPで泣いてしまって。
あまりの酷さに泣いたんじゃあなくってなんと言うか、少なからず「あぁ、やっぱりダメだな」とは思ったけれど。
けれど、やっぱり好きだからとても嬉しくて。
よくわからない感情になって泣いてしまって。
続きが見れなかった。
何となく過去の自分を手放してしまいそうで。
それはきっと決して悪いことでわないんだとわ思う。
でも私にはまだそれが出来る勇気がない。
たかがアニメで馬鹿馬鹿しいと思う人間の方が多いとは思うけれど。
されどアニメで、やっぱり感じ方はいろいろあるんだと思う。
私はそれがおかしな方向に行っているだけ。
それは理解しているつもりだ。
でもやっぱりこの話は自分で書いていても馬鹿馬鹿しいと思う。
しかし救われたのも事実だ。