吐露。
通院日の前夜、私は沢山考える。
カウンセリングでなにを話そうか、なにを打ち明けようか。
考えて、書いて、頭の中で言葉がまとまる。
今の私の気持ちと、何に一番苦しんでいるのかをまとめて「よし、明日話してみよう」毎回そう思っい床につく。
朝、昨夜の私は何処にも居なかった。
昨夜、私は彼女と明日のことについて話し合った記憶はある、なのに彼女がいない。
彼女と話し合い、一緒にまとめた言葉も何処にも無いのだ。
ふと手を見ると、血塗れになっていた。
理解した、「あぁ、またか」また私は彼女を殺したのか。
いつもそうだ。
そのせいで結局いつもどうり、カウンセリングでは何を話したらいいのか分からなくなって、ただただ時間を無駄にする。
彼女のまとめた私たちの言葉は、すっかり冷たい塊になっていて読めなくなってしまっていた。
何度でも、私は夜の私を殺す。
私の心が漏れ出てしまわぬように、誰にも覗かれてしまわぬように、何度でも。